ゼネコン再生術
経営危機となったゼネコンが再生を行う場合、法的整理を行うという手段がありますが、これには信用不安をあおるというリスクが伴います。そこで金融機関からの債権放棄による私的整理を選択する企業もあります。その中で注目される手法にDESがあります。これは借入金を株式に変える手法で、債務者の自己資本を強化するだけでなく、債権者にとっては業績が復調した場合に、配当を受け取ったり、株式を売却して利益を得たりするなどの利点があります。
私的整理ガイドラインの利用
私的整理ガイドラインは2001年に策定されました。これを用いて再生を目指した場合、税務上の利点がある他、債権者の合意を得ることが出来れば、状況に合わせて権利の調整が出来るため、複数の債権者に対して過剰債務を抱えている会社にとっては非常に有効な方歩と言えます。