銀行とゼネコンの関わり
もともと建設業界と深くかかわっていたわけではない銀行ですが、1980年代の金融緩和により、建設業界への融資を増やすようになりました。銀行にとって大切な事は商品である貸出資産を回収することです。バブルの崩壊により、ゼネコンが経営危機に陥りましたが、法的整理を行った場合に回収できる金額と、債権を放棄して企業を再生させた場合に回収できる金額を比べると後者の方が多くなると考えられるため、よほどのことがない限り銀行は企業を見捨てません。
進む再編
銀行が不良債権を処理していく中で、不振に陥ったゼネコンを同じ銀行系列のゼネコンと再編するケースが増えています。一方で健全ゼネコン同士のつながりは業務提携や技術提携程度になっている場合がほとんどですが、今後は銀行と関係の無い再編が進む可能性もあります。