経済と大きな関わりを持つゼネコン業界
建設業界は企業の数や、そこで働く人々の数、国内総生産に対して占める割合を考えると日本の経済に与える影響が大きな業界であると言えます。また、建設業そのものだけでなく、鉄やセメントといった資材を買い付ける会社や、それらを運ぶ事を生業とする運送業の人々、その他、金融機関も融資といった形で建設業界とかかわりを持っています。
しかし、実に多くの人々とつながりを持っていること建設業界ですが、長引き終わりの見えないデフレや、規模を小さく抑えられていく公共投資などの影響を受け、決して楽とは言えない状況にあります。世の中で耳にする、建設不況といったキーワードを他人事として聞き流すことのできない業界は想像以上に多いのです。建設業界、ゼネコン業界に関わりの薄い人、詳しくない人からすればこの業界の内部がどのような仕組みになっているのかをすぐに理解することは難しいかもしれません。
官僚や政治家とかかわりを持っていたり、いつまでも談合体質が改善されなかったりと、日本の社会の悪い部分を映し出しているともされる建設業界ですが、入札制度を新しい物に変更したり、業態を違う形にしてみたり、その他、様々な再編や新しい事業に進出するなど、厳しい状況の中で未来に向かって生き残っていくための取り組みもいろいろと始まっています。わかりにくかったゼネコンの中身をしっかりと理解すれば、日本やあなた自身の将来がはっきりと見えてくるのではないでしょうか?